敬老園札幌

　全国に老人ホーム９施設を展開する「敬老園」（千葉県）は〝一年中敬老の日でありたい〟をテーマに掲げる。およそ半世紀の歴史を持つ「宗教法人阿弥陀寺」（千葉県）が事業母体で、民間が主導する有料老人ホームのパイオニアだ。

　道内では「敬老園札幌」を札幌市西区で運営。65歳から入居可能で、自立した人から要介護５までの幅広い層が入居できる。

　居室は、要介護者向け個室・相部屋など全７タイプ。価格は、居室タイプと入居者の年齢に応じて変動するシステムを採用している。夫婦の入居にも対応しており、広い間取りが好評だ。

　ハード面では、広々とした運動スペースや個人菜園、トレーニング設備を完備している。

　リハビリは機能訓練士が担当するほか、介護予防に特化した外部講師を招きレクリエーションを行うなど、注力している分野の1つだ。　　

　松田貴弘園長は「自立した人も健康増進を目的に、リハビリトレーニングを受けることができます。予防という観点からも日頃から体を動かす習慣をつけることは重要です」と話す。

　健康管理にも注力しており、医師による訪問診療も実施。５つの医療機関と提携し、入居者の健康管理情報を同園の看護スタッフが医療機関と共有することで、より質の高い医療サポートの提供を可能としている。

　さらに、長年の経験を持つ看護師も24時間常駐しており、介護士をはじめ機能訓練士や栄養士など、多職種のスタッフが連携をとりながら入居者の生活を支えている。

　また、他に先駆けて「看取り」を重視してきたことでも知られる。入居者の最期をともにしたスタッフも多く在籍しており、終末期医療の技術や知識、看取りのノウハウが全スタッフに共有されている。

「今年１月には、看取り専用の部屋を設置しました。ご家族や職員に見守られて最期を迎えることができます」と松田園長。

　昼食付きの見学や入居相談は随時対応している。音楽イベントや管理栄養士などを招いた健康に関するセミナーも多数開催。こうした様子は、同園のホームページやインスタグラムで確認可能だ。そのほかの詳細や空室情報などは直接問い合わせを。