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〝食〟が最大の特徴。ゼンショーHDが運営する「すき家」の牛丼

ゼンショーHDの理念に則り〝寄り添うケア〟を提供

 札幌市を中心に、道内各地で介護事業を展開する「輝(かがやき)」。住宅型有料老人ホーム「かがやき八軒」や、サービス付き高齢者向け住宅「えんじゅ山の手」など18カ所の施設を運営している。

 2014年からは「はま寿司」や「すき家」、「なか卯」などを運営する外食業国内最大手のゼンショーホールディングスの傘下入り。グループの理念に沿って事業を展開中だ。

 23年に就任した町田知尚社長は「ゼンショーグループでは、定年後の人生を〝人生の第4楽章〟と呼んでいます。クラシック音楽の中で最も盛り上がる部分に例え、人生の最盛期を〝食〟で楽しく過ごしていただきたいという思いで、介護事業をスタートさせています。グループの思いに沿いつつ、当社の理念である〝寄り添うケア〟を利用者のみなさまに提供しています」と語る。

 同社を語る上で外せないのが、有数の飲食店を経営するゼンショーグループならではの〝食〟へのこだわりだ。

「安全」「品質」「コスト」の3つを重視しており、毎日の食事で提供される食材を厳しい自社規程でチェック。培ったノウハウを最大限に生かしたメニュー構成も利用者の満足度を押し上げている。

 さらに特徴的なのは「食事改革部」と称される専門部署があること。利用者や現場職員へのアンケートや、ヒアリングをもとにメニューの改善を行い、常に美味しい食事を提供できるような体制を整えている。

 また「はま寿司」の寿司や「すき家」の牛丼、「なか卯」のうどんといったゼンショーHDが展開する飲食店の献立も並ぶ。これは外食した気分を味わってもらうための工夫の一つで、利用者のなかには食事のおいしさを求めて転居してくる人もいるという。

「介護の必要のない方が入居できる施設からグループホームまで各種の高齢者住宅を運営しています。今後もさらに〝寄り添うケア〟を充実させます。『ずっとここにいたい』と言っていただける入居者様の期待に応えられる施設運営を行っていく」と町田社長。

 

「はま寿司」の寿司などもメニューに並ぶ
町田知尚社長
シンプルでスタイリッシュな外観の「かがやき西町」(札幌市・西区)