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とんかつ玉藤の苫小牧店、登別店が連続オープン

国道36号沿いの苫小牧店。市役所向かいの好立地だ

どうきゆう(本社・札幌市、中西泰司社長)が、3月27日に「とんかつ玉藤」苫小牧店をオープンした。4月26日には登別店を開業予定で胆振地域で連続の出店となる。今後は函館など道南エリアで店舗展開を進める計画だ。

 3月27日にオープンした「とんかつ玉藤」苫小牧店(苫小牧市表町1丁目2‐1)は、国道36号沿いで、苫小牧市役所と警察署の向かいに建つ好立地。店内は、カウンター席11、掘りごたつ席2台・12席、テーブル席11卓・30席の53席で、営業時間は午前11時から午後9時半まででテークアウトにも対応している。

 とんかつ玉藤は、1952年に創業した札幌発の老舗とんかつ専門店。70年以上にわたり愛され続けるこだわりのとんかつは、豚肉を低温で35日間熟成し、厚切りのロース肉を直径60㌢の銅鍋で職人がじっくり丁寧に揚げている。

〝脇役〟へのこだわりも徹底しており、専用の特製パンを使った手作りパン粉、ナタネ、トウモロコシ、油ヤシをブレンドした植物油、秘伝のスパイスをブレンドしたとんかつソース、カツオ一番ダシを使ったみそ汁のほか、ご飯には道産米のゆめぴりかを使用。五穀ご飯や季節の変わりご飯なども提供する。苫小牧店ではホール内の羽釜で炊き上げる演出も好評だ。

 ランチメニューは、「熟成ロースカツ定食」が140㌘1280円、「熟成ひれかつ定食(30㌘×4個)」が1520円などとなっている。

 中西泰司社長は「〝人と人との結びつき、地域との関わり合い、思い合い〟を第一に、お客様とのコミュニケーションを通じて空気感や温もり、躍動感を感じるような『独自性のあるブランド戦略』を具現化した店舗設計になっています。小さな五感刺激を積み重ね、〝職人感〟や〝できたて感〟を堪能してもらう感動体験をする場所にして欲しい」と語っている。

 同社は、総合給食企業として官民事業所をはじめ、学校や寮、医療機関などで受託給食事業を手掛けているほか、外食事業では、ゆであげスパゲッティの店「チロリン村」を札幌市内8店舗や「まいどおおきに食堂」を展開。中核の「とんかつ玉藤」は、エスタ閉店により移転した「札幌東急店」を含めて札幌市9店舗、旭川市、千歳市、ハワイ・ホノルルに各1店舗を運営している。

 苫小牧店は13店舗目で、4月26日には登別店(登別市新生町1丁目、71席)も開業する。同社では、とんかつ玉藤の道内出店を強化しており、今回の苫小牧市から室蘭市までの胆振地区を皮切りに南下、函館を中心とした道南地区への出店も計画している。

 中西社長は「当面の出店目標は20店舗。それぞれの地域のみなさんに長く愛される店にしたい。将来的には東北エリア、北関東エリアへの出店も目指しています」と戦略を語る。

オープンキッチンスタイル
こだわり抜いた絶品とんかつ
ゆめぴりかをホール内の羽釜で炊き上げる趣向