公益社団法人ふる里公苑 真駒内滝野霊園
新たな施設と多彩な墓所で故人の思いに応える
「真駒内滝野霊園」は1981年に開園した公園墓所。公益社団法人ふる里公苑が管理運営する。総面積は約180万平方㍍と道内最大級の広さ(公益社団法人全日本墓園協会調べ)で、モアイ像やストーンヘンジ、建築家の安藤忠雄氏が設計した頭大仏殿など印象的なモニュメントで知られる。
今年2月に管理事務所を移転新築し、館内には墓の購入からメンテナンスの相談、各種手続きに対応する窓口を設けた。売店やレストランも充実しており、墓参りに必要な品々や土産がそろうほか、モアイ像を眺めながらの食事は異国情緒が漂う。
園内は庭園をイメージした開放感のある設計で、5万基を超える墓石が並ぶ。近年は紅葉やドングリ、バラなどの花木に囲まれた〝ガーデン葬〟が増えており、季節を感じながら家族と故人をしのぶことができる。
子や孫など墓を継ぐ人がいない層に人気なのが「供養墓」。同法人が供養と管理を行うため荒れたり無縁化する心配がない。同園では1人用の「つどい」や4人までの制限がある「どんぐりの杜」、8人程度が入れる「ローズガーデン」を用意している。
近年は樹木葬の「さくらガーデン」も好評だ。樹木葬は墓石などを置かず、散骨や合葬するのが主流。「さくらガーデン」は桜の木に囲まれた区画内に石を配置して一般的な墓のように使えるのが特徴で、そこに骨壺のまま納骨することもできる。
このほか、ペットを一緒に埋蔵できる墓所も備えており、二人世帯用の「One Family」と家族用の「With Family Ⅱ」がある。
また、自由設計型の墓所「八重の園」は、ヤエザクラに囲まれた3平方㍍の敷地にオーダーメードで墓をつくれると人気を呼んでいる。
管理料も後継者がいないケースに配慮して複数のプランが用意されている。一括納付のできる「久遠」のほか、一定の期間経過後は墓じまいして合葬になる「むすび」を選ぶ人も多い。
また2021年完成の「頭大仏御廟」は、遺骨を頭大仏に見守られる場所に7年間安置した後、ストーンヘンジ内の永代供養墓に合葬する仕組みで、見学の問い合わせも多い。