仁木工業
〝人が集まる企業〟を目指しM&Aや支店開設を推進
「人が集まる企業が生き残る」と語るのは、十勝エリアを中心に土木や水道、設備、建築工事を手掛ける総合建設企業「仁木工業」の阿部伸也社長。一級建築士事務所でもあり、設計から施工まで一貫して行える。社長就任から10年、盤石な経営基盤、待遇の向上や人材の成長環境の整備こそが〝人が集まる〟企業作りの肝と考え、さまざまな取り組みに着手してきた。
その一つがM&Aによる業容拡大だ。これまで交通警備や水道工事、軽油・灯油配売、不動産売買業など、シナジー効果が高い4社を傘下に収めた。そのうちの1社、不動産売買を手掛ける「トラスト宅建」は近年、札幌市内でも保有物件も増やしており、今後は再開発事業への参入も検討中。これに伴い、5年後には建築を担う仁木工業の札幌支店を開設する計画で、今後も継続的にM&Aを推し進める。
一方で、待遇や人材育成にも注力してきた。「能動的に動く人材を育てるため、社長室を開放し、常時直接提案できる環境になっています」と阿部社長。各部門長に決裁権を持たせるなど、経営者目線の判断力も育んでいる。
「〝一緒にやろう〟が当社のコンセプト。当事者意識や責任感を持って動ける社員の育成が、企業の永続につながる。人が集まり、一人ひとりが輝ける〝強い企業作り〟を徹底していく」と阿部社長。