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札幌ビケ足場

徹底した安全対策で、安心感のある足場を提供する

北海道発のeスポーツチーム〝NORTHEPTION〟を運営する足場施工会社

1986年創業の「札幌ビケ足場」。工期の短縮とコスト削減、かつ安全性にも優れた画期的な足場「ビケ足場」を、道内に普及させたパイオニア的存在だ。

創業以来〝足場と安全〟をモットーに、毎月200棟以上の住宅用足場を手掛け、2017年からは大型足場工事にも参入している。

現在、社員は80人に上り、道内6カ所に営業所を設置。約700棟の住宅部材と約3万平方㍍の大型足場部材を保有するなど、道内屈指の足場施工会社へと成長している。

同社の強みは、徹底した安全管理だ。設計から施工、施工後の安全点検パトロールまで一貫した「安全管理業務代行サービス」を提供しており、元請け企業と足場使用者の安全を第一に考える姿勢で信頼を獲得している。

大輪和広社長は「今後は自社で保有する部材のレンタル事業を展開するほか、冬場の閑散期でも安定した収益が見込める新規事業にも着手し、4、5年後のIPOを目指します」と意気込む。

その新規事業の一環として、19年に参入したのがeスポーツ事業だ。「北海道から世界へ」というスローガンを掲げ、北海道発のeスポーツチーム「NORTHEPTION(ノーセプション)」を大輪社長がゼロから創設。現在は、40人の選手が7つの部門で活躍している。

19年に、チームとして初参戦したゲーム「レインボーシックスシージ」の公式戦では、全国128チームが参加する中で、準優勝に輝いた。

また、22年には、さいたまスーパーアリーナで開催された世界的大人気ゲーム「VALORANT(ヴァロラント)」の公式戦で優勝し、世界大会に出場。さらに、プレイヤー人口1億人を誇る「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」の公式予選を通過し、今年2月には世界大会にも出場した。わずか4年で2度の世界大会出場を果たすなど、業界で注目を集めている。

大輪社長は「選手の頑張りのお陰で、大きな実績を残すことができました。選手とのコミュニケーションを増やして、選手ファーストのチームづくりに努めます。春にはチームを法人化して、選手が楽しく競技に集中できる環境を整えていきます」と語る。

今後は、eスポーツ事業の多角化を目指し、物販やイベントの企画運営、インフルエンサー活動など、コンテンツの充実にも力を入れていく方針だ。また、東京にゲーミングブースを併設したオフィスの設置も予定している。

大輪和広社長
22年6月26日「VALORANT」で優勝し、トロフィーを掲げ、喜ぶ選手たち