アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

中島卓也選手

8月13日、旭川スタルヒン球場でのオリックス戦。4回に放ったタイムリーヒットが、プロ初の決勝打。初めてヒーローインタビューも受けた。
「チャンスで打てない場面が多かったので、最高にうれしかったです。地方球場ということもあり、ファンの声援も近くで聞こえ、印象深かった。忘れられない試合です」
プロ入り5年目。今シーズン、ポスト田中賢介の座をめぐり、若手による競争が激化。開幕当初、セカンドのスタメンを勝ち取ったのは西川遥輝選手だった。
「試合に出ている西川を応援していましたが、どこかで悔しい感情もありました。もっと頑張ろうという気持ちが強くなりました」
その後、西川選手がケガで戦線離脱。守備の安定感を買われ、スタメンに起用されるようになった。
「昔から打撃より守備のほうが好きでした。心がけていることはボールに対する素早い判断。特に一歩目です。内野手は細かな動きが要求されるので、判断が遅れるとセーフになってしまいます」
日課は寝る前に、野球日記をつけること。高校1年のとき、野球部の監督に勧められて始めた。プロになっても毎日、続けている。
「あの時はこうすればよかったとか、次はこうしようとか。打撃、守備、走塁など、その日感じたことをメモしています」
野球を始めたのは父の影響。小学3年で地元の少年野球団に入団した。
「父が大の巨人ファンで、家のテレビはいつもナイター中継が流れていました。自然と野球に興味を持つようになりました」
仲がいい選手は、同級生の杉谷拳士選手と鍵谷陽平選手。よくご飯を食べに行くという。
「いつも焼き肉になります。普段から野球の話もしますが、熱く野球論を語ることはありません。構図としては杉谷がひたすら話し、鍵谷と僕が『うん、うん』と聞いている感じです(笑)」
ペナントレースは佳境を迎えている。チームはクライマックスシリーズに進出できるか否かの瀬戸際だ。
「まだ誰もあきらめていません。ケガで抜けた中田(翔)さんの穴を、個々の選手が補おうと、結束感が高まった気もします。最後まで全力で戦い抜きます」
(竹内)

◎目指す選手像は 「走攻守そろった選手。田中賢介、川崎宗則選手が理想です」
◎好きな食べ物を教えてください 「母親のつくるオムライス」
◎ハマっているものは 「マンガ『ナルト』です。何度読み返しても飽きません」

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(なかしま・たくや)1991年1月11日、福岡県生まれ。A型。身長176センチ、体重69キロ。右投げ左打ち。福岡工業高校卒業後、08年のドラフト5位で北海道日本ハムファイターズに入団。安定したグラブさばきで、今シーズン途中からセカンドでの出場機会が増加。チームの将来を担う選手として期待がかかる。背番号56