アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

建山義紀選手

ずば抜けていた 小学3年のとき、実家のポストにリトルリーグの勧誘チラシが入っていたことが野球を始めたきっかけ。 「体を動かすことが好きだったので、興味本位でテストを受けに行ったら、徒競走や遠投の成績がみんなよりもずば抜けていた。ついその気になり、すぐに入団を決めました」
ターニングポイント 建山投手の投球フォームはサイドスロー。決め球のスライダーは曲がりが鋭くなる。 「中学時代、地元でも強いチームに所属していたので、ピッチャーがたくさんいた。ぼくは実力からして8番手。そのため、試行錯誤してフォームをアンダーか らサイドに変えることにしたのです。結果、エースを任されるまでになりました。野球人生のターニングポイントだったように感じます」
ワイン 札幌の自宅にあるワインセラーには、80本のストックがあるそうだ。田中賢介選手や森本稀哲選手ら、チームメートを招き食事をすることが長いペナントレースを戦い抜く上で、息抜きになるのだという。 「それほど高価なものはありません。ワインは後輩とのコミュニケーションツールにもなっています」
北海道移転 日本ハムは、本拠地を東京から北海道に移して7年が経過した。プロ野球生活12年目を迎えた生え抜きの建山投手は、東京ドーム時代を知る数少ない選手となった。 「一番の違いは、毎年優勝争いをしていることです。たとえ3位でも、優勝を狙えるクライマックスシリーズに出られますが、何より満員の札幌ドームで試合が できる。いい緊張感の中でプレーをさせてもらっている。お年寄りの夫婦と若い女性のファンが増えたような気がします。野球選手として、すごくいい環境で成長させてもらっているし、質の高い野球ができているのではないかと感じています」
シーズン終了 今シーズン、5月に最大で14あった借金もシーズンが終わってみれば貯金7。ただ、前半戦の不調が最後まで響き4位。5年ぶりのBクラスに終わった。 「ファンの声援はいつもぼくらの背中を後押ししてくれるので感謝しています。北海道の人は本当に温かい」  今季終了後、FA権行使を表明。メジャーに挑戦する。
(竹内)

◎血液型 O型
◎身長・体重 178cm・75kg 右投げ・右打ち
◎星座 やぎ座
◎趣味 ワイン・ゴルフ
◎好きな食べ物 魚、焼き鳥
◎苦手な場所 高いところ
◎憧れの選手 山田久志投手(元阪急ブレーブス)

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(たてやま・よしのり)1975年12月26日生まれ。大阪府大東市出身。松下電器から98年ドラフト2位で日本ハムに入団。04年に最優秀中継ぎ投手を獲得するなど、セットアッパーとして勝利の方程式には欠かせない存在だった。背番号22