自民衆院道2区、地元の本命・高橋克朋が不出馬、不戦敗の次は“捨て試合”のさわり

自民衆院道2区、地元の本命・高橋克朋が不出馬、不戦敗の次は“捨て試合”

東京2020組織委員会会長・橋本聖子インタビュー「東京オリ・パラのレガシーは2030年への架け橋」

橋本聖子氏 ©財界さっぽろ

 急転直下で東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長に起用された、参議院比例区選出の橋本聖子氏。新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないまま本番まで100日を切り、再延期や中止を求める世論が高まる中、どう五輪を成功に導くのか、橋本氏を直撃した。「東京大会は社会の変革の中での開催になります」「安心、安全最優先の大会にすることが第一です」と語る橋本氏は、札幌市が目指す2030年の冬季五輪開催への招致活動にもつながると力を込める。また巻頭グラビアでは、5月5日に札幌市内で開かれ、橋本氏も視察に訪れた東京五輪マラソンのテスト大会を紹介。悪天候の上、市内でコロナ禍が拡大の一途をたどる、吹きすさぶ逆風での開催に迫った。

イオン北海道、北海道銀行、北海道新聞……特集・春の人事の内幕

写真左から出戸信成氏、兼間祐二氏、宮口宏夫氏 ©財界さっぽろ

 春は去る者、来る者の思いが交錯する人事の季節。トップや幹部の交代は能力はもとより、社内事情の末に行われるのが常だ。ここでは今春明らかになった13社・団体の人事情報を、新聞、テレビでは報じない切り口からまとめた。まずイオン北海道副社長の出戸信成氏は5月18日に退任が決まっている。出戸氏は地場スーパー「札幌フードセンター」の創業一族。マックスバリュ北海道に身を置いていた時期、イオン本社の岡田元也会長(当時・社長)に直訴する場面があったという。続いて北海道銀行は、4月中旬に6年振りとなる頭取の交代を発表。笹原晶博氏が会長となり、常務の兼間祐二氏が新トップに就くが、これを“すっぱ抜く”ことができなかった道新、日経の“地団駄”はいかばかりだろうか、道新も6年ぶりに社長が交代し広瀬兼三氏が会長、宮口宏夫常務が社長に就くが、コロナ禍がなければ、1年前には新体制になっていた可能性があったとも言われる。

自民衆院道2区、地元の本命・高橋克朋が不出馬、不戦敗の次は“捨て試合”

写真左から伴良隆氏、鶴羽佳子氏、長友隆典氏 ©財界さっぽろ

 4月25日投開票の衆院北海道2区補選は、立憲民主党公認の松木謙公氏が圧勝(5期目)。松木氏は共産党北海道委員会を含めた野党統一候補として出馬したのも、選挙区で当選したのも初めてとなる。振り返れば昨年12月に2区前職(自民党)の吉川貴盛氏が議員辞職したことにより行われることとなった今回の補選。自民が党本部の意向で不戦敗を決めたため、松木氏以外に5人が乱立する様相となった。中でも保守系候補ということを全面に出し、自民票の受け皿となることを目指したのが、無所属で立起した元HBCアナウンサーの鶴羽佳子氏と弁護士の長友隆典氏。2氏は補選で得た票が次期衆院選に向けて実施されるであろう自民候補公募に際して、有利な材料になることを期待してのものだった。結果は鶴羽氏が松木氏に次ぐ次点で2万7355票、長友氏が4番手の1万5738票だった。自民2区支部は、秋までにおこなわれる次期衆院選候補について5月14日から公募を実施するが、補選候補として2区支部の総意を受けた北区選出札幌市議の高橋克朋氏が不出馬を表明する一方、同じ北区市議の伴良隆氏が公募に名乗りを上げる見通し。鶴羽・長友両氏も公募要件を満たすために動くが、野党共闘の松木氏陣営は基礎票でいえば、自民・公明の与党票を遥かに上回る。自民候補には非常に苦しい戦いが予想されるが……

特集・話題の首長選、西川将人旭川市長が国政転出なら今秋に選挙“四重奏”?

写真左から西川将人氏、上野正三氏、米澤則寿氏 ©財界さっぽろ

 クラシックの「四重奏」は美しいハーモニーを響かせる。ところが、政界で4つの選挙が同時に行われるとなると、それぞれ複雑な事情が加わってどんな音色になるかは予測不能だ。旭川市でそんな事態が起きるかもしれない。旭川で政界関係者のホットワードになっているのが、西川将人市長の「7月辞任説」「衆院解散直後退任説」だ。現在4期目の西川氏の任期は残り1年半。西川氏はかねて衆院道6区現職・佐々木隆博氏の後継候補として転出が噂されている。秋までに必ずある衆院選に西川氏が出馬すれば、当然、旭川市長選も実施される。そして市長選に名乗りを挙げる候補次第では、道議選や市議選の補選が実施される可能性があるのだ。特集では北広島市長現職の上野正三氏や帯広市長現職の米澤則寿氏に加え、衆院選6区の代理戦争となる士別市、まちを二分する因縁の渦巻く愛別町や1期で意表の退任となった古平町、核のごみ問題に揺れる寿都町など、注目の首長選の内情を取り上げている。

ナンバー2が突如退任、花き卸道内最大手で飛び交う不穏な噂

札幌花き地方卸売市場 ©財界さっぽろ

 花き卸道内最大手とされる札幌花き園芸。札幌花き地方卸売市場内に本社を構え、市場に入る荷受3社のうちの1社だ。2月、実質的な経営権を握っていたとされる専務のA氏が退任した。業界関係者は「あまりにも突然だったので驚いた」と語る。同社はA氏の退任理由を「個人の事情によるもので、お答えすることができません」と説明する。業界内ではA氏の退任をめぐって、不穏な噂が飛び交っている。また、A氏退任後、関係先に送付した同社の書面がこうした噂に拍車をかけている。市場は札幌市が所管し、道の認定を受けて開設。開設者は市も出資する第3セクターだ。この3セクに札幌花き園芸も出資し、退任したA氏も取締役を務めていた。