月刊「財界さっぽろ」

特集・生まれ変わるファイターズ(全24ページ)

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ファイターズ新監督の新庄剛志氏 ©財界さっぽろ

 2021年シーズンのファイターズは2年連続で5位に沈んだ。主砲・中田翔選手の電撃移籍、10年指揮を執った栗山英樹監督の退任、西川遥輝、大田泰示、秋吉亮ら主力3選手のノンテンダー(自由契約)での放出など、21年も多くの話題を振りまいた。斎藤佑樹、鶴岡慎也、谷口雄也の3選手の引退も決まり、常勝時代を知る選手たちがチームを去った。

「去る者あれば、来たる者あり」――ファイターズは建て直しを図り、東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン監督の稲葉篤紀氏をGMに、そして新庄剛志氏を監督に招聘(しょうへい)。22年に向けて、ファンの期待は高まるばかり。今特集のトップ記事は「話題沸騰『嫌われた監督』著者(鈴木忠平)が綴る、落合博満・新庄剛志の類似点」。

 落合氏の実像に迫った同書(文藝春秋刊)が中日ドラゴンズや野球ファンの垣根を越えて、大きな注目を集めている。発売からひと月で10万部を突破。寡黙と雄弁、無表情と笑顔――一見、落合氏と新庄氏は別世界の野球人のようにみえる。「『落合監督と新庄監督って、似ているところがありませんか?』。人に訊かれた。ひとりではない。時間を置いて、何人かに訊かれた~」。著者の鈴木氏が綴る異端児の類似点とは。

 このほか、新庄氏が慕っていた“札幌の兄貴”のマル秘エピソード満載のインタビューを再録(06年11月号、新庄引退特集号)。連載「斉藤こずゑのファイターズじゃないと」には現役生活に別れを告げた谷口雄也選手が登場。鶴岡慎也選手引退を決断する前、今の心境を盟友・田中賢介氏に打ち明けた対談記事、「新庄剛志監督の頭の中を想像」した“どこよりも早い”22年開幕オーダー予想などを掲載した。


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