オリンピアン、お天気キャスター擁立難航、自民党候補選び(参院選)、最有力・船橋利実に“冷めた視線”
「女性」「無党派の支持を獲得」「みんなで応援できる」――自民党道連首脳が2022年夏の参院選選挙区(定数3)で、2人目の候補者と掲げた理想像だ。
念頭にあったのが自民参院議員・長谷川岳氏の存在だった。長谷川氏は10年の選挙で初勝利。これまで総務副大臣などを務め、吉川貴盛氏がトップの道連体制では、会長代行として19年の知事選、参院選を差配した。しかし、党内、道連内には長谷川氏に対して、“マイナスな意見”は少なくない。
その長谷川氏は21年7月、次期参院選の1次公認を得た。決定まで一筋縄とはいかず、異例の決断によるものだった。
一方、自民党道連幹部は参院選2人目の候補擁立に向け、先の衆院選終了後、冬季五輪に出場経験のある複数の元女性選手や、女性お天気キャスターに対し、水面下で出馬を打診。だが、色よい返事を得ることができなかった。その後、自民党道連は候補者の公募を実施。11月30日に公募が締め切られ、6人が応じた。
その中で、最有力は前衆院議員の船橋利実氏とされる。船橋氏は先の衆院選(1区)で落選したばかり。唐突な心変わりに周囲からは厳しい視線が注がれている。
「特集・参院選“風雲急”」ではこのほか、「立憲民主党、鉢呂吉雄・徳永エリの現職2人はまさかの“総入れ替え”?」で野党情勢を分析した。
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