札幌第一興産
100年企業に向け、第二創業期から第二成長期へ
LPガスや石油の販売、石炭の輸入業務代行、不動産事業などを展開。24年7月に創立75周年を迎えた。
21年に創業家の先代から事業継承を受けた宮川薫社長は「第二創業期に入り3年、取引先のご理解とご支援、ご協力により着実に業績を伸ばすことができ、無事に創立75周年を迎えられた」と安堵の表情を浮かべる。
懸案事項となっていた基幹業務システムを23年に刷新。24年は、社員のニーズに応じた活用を目指し、安定化を図った。同時に、遅れていたデジタル化およびDX化にも着手。顧客の利便性の向上、社内の業務効率化を進めた。
4月には、数年ぶりに新卒者を採用した。社内に新風を入れることによって活性化を目指した一方、中堅層や技術を持ったベテラン職をはじめとする中途採用も推進して組織体制を強化した。人材確保が進んだことで、これまで外注していた作業の内製化にもアプローチ。利益率の向上にも道筋をつけた。
「お客様のライフラインを守り、安心と安全を届けることが我々の使命。築き上げてきた信頼関係をより強固にするため、当社の良き伝統を守りつつ、改めるものは改めていく。今後も時代にマッチした企業文化を再構築し、全社員の気持ちをひとつにして〝第二の成長期〟を迎えられるよう変革を進めていく」と宮川社長。目指すのは100年企業だ。