吉田眼科
現役世代や高齢者の〝疲れ目〟症状の解消に努める
1955年開院の吉田眼科は来年70周年。若者から子育て世代、高齢者まで幅広い眼科疾患に対応しており、ススキノ地区や山鼻地区の住宅街までをカバーする西創成地区の〝かかりつけ医〟として親しまれている。
「眼精疲労は〝疲れのせい〟と放置されるケースが多いですが、目の痛みやかすみ、充血のほか肩こりや頭痛などの不快な症状は、QOL(生活の質)の低下につながるだけでなく、目の病気が隠れていることがあり注意が必要です」と語るのが、北海道大学病院や北海道がんセンターなどで幅広い眼科疾患に対応してきた網野泰文院長。
眼精疲労は、年齢や性別に関係なく幅広い層が訴える症状で、眼鏡やコンタクトレンズの度数の不適合やドライアイなども原因になる。
「近年はリモートワークの増加で疲れ目を訴える患者さんが多い。パソコンやタブレットといったOA機器の長時間使用によって目や身体、心に影響が出る〝VDT症候群〟の発症や、若年層でも〝スマホ老眼〟を発症することがあります」(網野院長)。
眼精疲労を起こさないことが重要で、自宅でできる手軽な予防法もある。「同じ姿勢を長時間続ける場合は、一定の休息をとることで効果的に予防できる。姿勢だけでなくディスプレーとの距離や角度、部屋の照明なども大切です」と網野院長。
また、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていない場合は、網野院長や常勤の視能訓練士による各種検査や指導を受けることも可能だ。院内3階にはコンタクトレンズの検査スペースを設けており、適正使用のアドバイスをする。
網野院長は「眼精疲労の原因を特定するのは難しいですが、やはり目の使い過ぎによるケースが多い。ただし、休息や睡眠を取っても回復しない場合は、目そのものの異常や他の病気が隠れていることもある。不調を感じたら放置せずに、専門医に相談してください」と訴えている。
万が一、疾患が発見されても同院では白内障日帰り手術も行っており、1時間半程度の在院で帰宅できるなど心身ともに負担の少ない治療を提供している。
院内はバリアフリー化を徹底しており、検査を時短化する機器も備えているので、幅広い年代が通院しやすい。