幸田内科消化器クリニック
肝炎やNASHなど〝沈黙の臓器〟の治療に注力
胃や大腸、肝臓など消化器系を専門とする幸田弘信院長。特に〝沈黙の臓器〟と呼ばれる肝臓疾患の早期発見と治療に力を入れる。
肝臓疾患の代表例とされるのがB、C型などのウイルス性肝炎だが、最近は新規患者が減少傾向にある。
「C型肝炎の治療薬には飲みやすい経口薬が登場しています。発熱や腎障害など起こしにくく副作用が少ない。99%の確立で治癒が可能です」と幸田院長。
一方で増加傾向にあるのがNASH(非アルコール性脂肪肝炎)だ。脂肪肝の一種だが飲酒しない若い世代にも発症するのが特徴で、放置すれば肝硬変や肝がんにつながる。
NASHの正確な発生原因は不明だが、肥満や糖尿病、高脂血症などの持病を抱えている人がかかりやすいとされ、運動療法や食事療法で症状の進行を防ぐ。
幸田院長は「肝臓疾患は痛みなどの兆候がありません。健康診断などで肝機能に異常値が見られたら精密検査を受けて下さい」と呼びかける。