眼科西坂医院

「患者さんの喜ぶ顔を見ると医師になってよかったと改めて実感させられます」と屈託なく話す西坂紀実利院長。技術や知識、実績など医師選びのポイントは患者によって異なるが、こうした医師としての〝志〟や患者に対する姿勢こそ、軽視できないポイントではないだろうか。

　もちろん実績も豊富で、特に白内障の治療に力を入れてきた。北海道大学病院などの勤務医時代から現在まで、数多くの白内障手術を執刀している。磨き上げた手技と蓄積した経験を生かし、難症例も積極的に受け入れており、他院からの紹介も多い。

　白内障手術の大半は短時間で終わる日帰り手術であり、患者の負担は少なく入院の必要もない。費用は保険が適用され、高齢者なら２万円ほどで済むという。

「わずかな治療時間と費用で生活の質を高められます。視力の低下に不便さを感じた時が手術のタイミングではないでしょうか。元気なうちに旅行や趣味を楽しみたいと、希望する高齢の患者さんも多くいらっしゃいます」

　その一方で、手術に恐怖心を抱く患者も一定数いるという。

「点眼治療では白内障の進行を遅らせることができても、完治は見込めないため手術を推奨しています。それでも目にメスを入れるわけですから、躊躇する気持ちもわかります」

と患者の意思を尊重する。急を要するケースを除き、患者の〝気持ちが整うまで待つ〟のが西坂流だ。

　白内障手術は手がける医師も数多い医学的に熟成した治療法といえる。術中・術後ともに痛みはほぼ感じないとされている。また、再手術について西坂院長は「後発白内障を発症することがありますが、短時間のレーザー治療で済み、その後の再発はありません」と説明する。

　一方、白内障と老眼を治療できる多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術も実施。保険適用外だが、白内障手術同様、他院からの紹介も多いという。

　また、緑内障に対しては「ＳＬＴレーザー治療」を実施するなど、新しい治療も取り入れている。