ニトリホールディングス
アジア地域への出店を加速。円安克服で次期は増収増益
家具・インテリア国内最大手「ニトリ」、ホームセンター「島忠」などを傘下に持つ。
2024年3月期の連結決算は、売上高8957億9900万円(前年同期比5・5%減)、経常利益1323億7700万円(同8・1%減)、当期純利益865億2300万円(同9・0%減)。期中の想定為替レート、1㌦130円を上回る円安や前期が13か月の変則決算だったことが減収益要因。
一方で海外出店を加速。タイ、香港、韓国、ベトナムの4カ国・地域に初進出したほか、中国大陸28、台湾8、マレーシア4店舗などアジア地域へ出店。24年は4月のフィリピン初出店に加え、インドネシア、インドに出店を予定する。
販売実績では、キッチン用品や壁面収納シリーズ、「電動リクライニングソファ」やNホテルシリーズ「ホテルスタイル枕」などが全世界で好調。創業祭などのキャンペーンも貢献し、既存店売上高は前年同期比2・9%増に。今後は家電を強化し機能とデザインを両立した商品力と品ぞろえを追求する。
また、CSR活動ではウクライナへの就労・生活支援や令和6年能登半島地震の被災地へ日常生活用品の寄贈を続けている。
次期は国内55、国外116店舗の出店を計画。売上高9600億円、経常利益1340億円、当期純利益920億円の増収増益を予想する。年間配当は5円増の152円で、増配は21期連続となる。